愚痴をこぼすときに使う「こぼす」という言葉。漢字にすると「溢す」なのか「零す」なのか、迷ったことはありませんか?
どちらも正しいように見えますが、実際にはそれぞれに違いがあります。
この記事では、「溢す」と「零す」の使い分けや意味の違いをわかりやすく解説します。
どちらを使うべきか悩んでいる方も、この記事を読めばすぐに解決できます。
愚痴をこぼすの漢字は?
「愚痴をこぼす」の「こぼす」は、普段はひらがなで書くことが多いです。
「溢す」と「零す」はどちらも常用漢字表には載っていない漢字なので、基本的にはひらがな表記をしましょう。
しかし、あえて漢字を使うとしたら「愚痴を零す」と書くのが一般的です。
では、なぜ「零す」を使うのでしょうか?
また、「溢す」との違いは何なのでしょうか?ここで詳しく説明します。
「零す」の意味と使い方
「零す(こぼす)」は、飲み物や涙など液体を意図せず落としてしまうときや、言葉や気持ちを漏らすときに使います。
「愚痴をこぼす」は、感情や不満を漏らすという意味なので、こちらが適しています。
例文
- コップの水をうっかり零した。
- 彼は悔しさのあまり涙を零した。
- 友達に愚痴を零してスッキリした。
「溢す」の意味と使い方
「溢す(こぼす)」は、器に入りきらずに液体があふれるような状態を表します。
この場合は意図的ではなく、自然と溢れ出すイメージです。
「愚痴を溢す」とはあまり言わないので注意しましょう。
例文
「お皿からスープを溢す」
このように、「溢す」は量が多い場合や物理的に溢れ出るときに使われます。
使い分けのポイント
- 「零す」は、感情や言葉などを漏らす場合。
- 「溢す」は、液体などがあふれ出る場合。
結論として、「愚痴をこぼす」と表現する場合は「零す」を使うのが正しいです。
ひらがなで書いても問題ありませんが、漢字を使いたいときは「零す」を選びましょう。
愚痴をこぼすの漢字は「溢す」と「零す」どっち?のまとめ
「愚痴をこぼす」の「こぼす」は、一般的にはひらがなで書きますが、漢字を使う場合は「零す」が正しい選択です。
「零す」は、感情や言葉を漏らすという意味があり、「愚痴をこぼす」に適しています。
一方、「溢す」は液体などが容器からあふれる状態を表す言葉で、感情や言葉には使いません。
したがって、「愚痴をこぼす」と表現したいときは「零す」を選びましょう。
迷ったときはひらがなで書くのが安全です。